グリーントライプについて


犬の本能が求める健康食、『グリーントライプ』って何?


それは匂いを嗅ぐだけで狂喜乱舞する、犬にとっては本能が求める究極の健康食。


知る人ぞ知るナチュラルフードの中では最高のものですが、日本ではまだまだお馴染みではない、『トライプ』



聞き慣れない言葉ですが、犬や猫にとっては嗜好性・栄養価ともに高く、さらに消化も良いことから、欧米のトップブリーダーたちの多くが、昔から入手可能なナチュラルフードの中では最高のものと認識しています。


特にイギリスでは、一般的なものとして認められています。



では、そんなグリーントライプとは一体何なのか?



トライプ=Tripe とは反芻(はんすう)動物の胃袋のことです。


反芻動物とはヒツジやシカ、ウシなどに代表される4つの胃で食物を消化する動物のこと。


彼らの胃の中(特に第1~第2胃)には多くの微生物が共存し、草を消化するため頑張っています。


あまり咀嚼(よく噛み砕くこと)をせずほとんど丸飲みし、消化液でのみ消化を行う犬や猫に代表される肉食動物は、草や野菜などはうまく消化することができません。



この微生物の力を借りた反芻動物の消化能力こそ、カテゴリーとして肉食動物である犬猫と大きく違うところです。



そして、4つの胃の中でも最も多くの微生物が働いている箇所の第1~第2の胃こそがトライプだ、という認識のようです。



トライプは犬猫たち肉食動物にとって非常に消化が良く、草食動物が食べた内容物(草など)の栄養や消化酵素、アミノ酸、必須脂肪酸(オメガ3と6)、そしてカルシウムとリンを非常にバランスよく含んでいると言われています。







反芻(はんすう)は、まず食物(通常は草などの植物)を口で咀嚼し、反芻胃に送って部分的に消化した後、再び口に戻して咀嚼する、という過程を繰り返すことで食物を消化する草食動物独特の消化能力。


牛や羊が口をよくクチャクチャしているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。




また、グリーントライプとは色が緑ということではなく、加工をしていないという意味です。


冬の枯れ草を食べていれば、緑ではなく茶色っぽくなります。


人間が焼肉のホルモンとして食べる場合、トライプ(ミノ、ハチノス、アカセン、ギアラと呼ばれています)は洗浄・漂白・調理がされていますが、これを犬に与えても健康面ではそこまで大きな恩恵はありません。


無漂白のグリーントライプでなければ犬の健康にはあまり役立たないのです。




犬にとってのグリーントライプの魅力


さんざん草食動物(特に反芻動物)の消化能力について触れてきましたが、我々が生活を共にする犬猫たちは、人間が与えるから雑食性があるだけで本来の消化機能は肉食動物のそれです。



肉食動物はその名の通り、お肉を消化する能力に長けています。



では、肉食動物は本当にお肉しか食べていないのでしょうか?


答えはNOです。





よくテレビなどでもご覧になるかと思いますが、野生の肉食動物が狂ったように真っ先に食べるのは襲った草食動物の胃です。


お肉からがっつけば良いのに…、どうして胃なのでしょう?


それは、草食動物の胃には栄養バランスに優れ、その中に消化途中の草(細かく言うと微生物がすでに分解した生成物)などが酵素や乳酸菌とともに含まれていて、その内容物こそが自分たちにとって非常に有益であることを彼らは本能的に知っているのです。



何度も言うように、肉食動物はお肉の消化が得意だから肉食動物なのです。

しかし、本当にお肉だけだと栄養バランスが崩れます。


でも、草や野菜、果物は彼らにとっては消化が非常に難しく、それらが持つ栄養をうまく取り入れることができません。



そのため、草食動物の胃を食べるのです。


そして、食物連鎖では草食動物の上に存在しています。

うまく成り立っているものです。




じゃあ、その草食動物の胃を本来肉食である犬に与えるとどうなるでしょう?


答えは言わずもがな、バツグンの食いつきです!



そして、それは健康にとても良い健康補助食品ともいえます。


補助食品というより、むしろ積極的に取り入れるべきでしょう。



これは野菜や果物、サプリメントをトッピングするよりもはるかに犬にとって自然な形です。



グリーントライプがもたらす恩恵


「健康的な食生活」
「食欲増進」
「カルシウムとリンの比率が1:1、丈夫な骨と関節の形成のために」
「つややかな毛並みと健康的な歯」
「消化性を高める乳酸菌の配合」
 

これらの効果は、飼い主様がグリーントライプを与えてあげることで期待できるものです。


本能で求める健康食『グリーントライプ』をぜひ、愛犬の健康のために普段の食事に取り入れてあげてください。